名実ともに代表的な歌舞伎専用の劇場である『歌舞伎座』。
今回は、この『歌舞伎座』の1階席(正面と桟敷席)について、座席からの見え方をまとめてみました。
これから行かれる方の参考になればと思います。
↓二階席・三階席・幕見については、こちらをご覧ください。

歌舞伎座 座席表
まずは座席表を確認。
↓こちらが歌舞伎座の座席表です。
1階席は、前後22列、左右(多いところで)43席の正面の席と、
左右に20席ずつの桟敷席があり、
花道は、舞台に向かって左寄りの位置、6番と7番の間にあります。
では、座席からの見え方は実際どうなのか?
1階席の正面から順に解説します!
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歌舞伎座 座席見え方 1階席正面
前方は迫力が凄い!1列~6列
前方の席はやはり迫力が凄いです。
間近で一流の役者さんを見たら、心を動かされること間違いなしです。
実際に前方エリアに座った方の感想は、
1階席1列センター、
「玉三郎さんをこういう席で見るのはヤバい。微熱が出てしまったかも」
同じく1階席1列センター、
「眼がすごかった。演技力と相まってこの世のものとは思えない凄み。息ができなくなるほど」
すごそうですね~~~。
↓最前列はこんなに近いですからね。(ちなみにこの席は花道も近い)
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↓1階席4列からの見え方はこちら
【10月の観劇・鑑賞メモ その9】
歌舞伎座 芸術祭十月大歌舞伎 夜の部
「 通し狂言 #三人吉三巴白浪 」「 #二人静 」
10/19(土) 16:30 1階4列三人吉三、三幕のお坊吉三(愛之助丈)とお嬢吉三(梅枝丈)二人の場面が美しい。
奇数日、お嬢吉三に梅枝丈の回。偶数日(松也丈)はまた後日に。
(続) pic.twitter.com/dMKyQQY8iN
— Müller_TYO, Zweite (@Mueller_TYO_2) October 19, 2019
↓1階席5列27番あたり
【10月の観劇・鑑賞メモ その12】
歌舞伎座 芸術祭十月大歌舞伎 夜の部
「 通し狂言 #三人吉三巴白浪 」「 #二人静 」
10/24(木) 16:30 1階5列偶数日。お嬢吉三、梅枝丈(奇数日)と松也丈(偶数日)とで、印象がガラリと変わる。
松也お嬢と愛之助お坊、匂い立つような色気が何とも艶めかしい。(続) pic.twitter.com/B2YtB3eQO4— Müller_TYO, Zweite (@Mueller_TYO_2) October 24, 2019
↓1階席6列23番からの見え方
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1階席前方は細かな芝居がよく見えるので、「お金はかかるけど大満足!」という声が多いです。
間近で役者の汗まで見ることができますからね。
お目当ての役者を見たい方には絶対おすすめです。
ただし、足元が見えづらかったり、左右に顔を振って疲れたりもするので、
「あんまり前だとかえって見づらい」
「1階2列目で見たら近すぎた」
という方もいます。
そのため、もう少し後方の『とちり席』が一般的にはおすすめだと言われています。
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おすすめは『とちり席』7列~9列
『とちり席』というのは、いろはにほへと・・・の7~9列のセンターブロックのことを言います。
一般的に、この『とちり席』がご贔屓の座られる最良席とされています。
ほどよく舞台から離れているため、全体が見渡しやすい席なんです。
ただ、前列に大柄な方が座った場合、舞台が見えづらいこともあったりしますけどね。
あと、端になるとあまり見やすくはないので、7~9列の中でも舞台に対して真ん中あたりの席、7番~26番くらいまでが一番見やすいと思います。
いつもはほぼ3階席ばかりという方が、
「今回初めて1階とちり席という素晴らしいお席を取っていただき、良い席で鑑賞すると、幸せ度や満足感が全然違うのだなあと実感」
と感想を述べていたので、やはり良い席は感じ方が格段に違うようですよ~。
といっても、このような良い席は後援会押がさえていることが多く、なかなか手に入りにくいとか。
入手できるコネができたら(笑)、ぜひ一度は座ってみたいものです。
10列~15列くらいは?
10~11列くらいなら、『とちり席』のすぐ後ろだし、けっこういいと言われています。
1階席11列目で見たという方は、
「最前列で見るよりも全体が見やすくて良かったです」
と言っていましたよ。
↓1階席10列からの見え方
【11月の観劇・鑑賞メモ その2】
歌舞伎座 吉例顔見世大歌舞伎 夜の部
「 #菊畑 」「 #連獅子 」「 #市松小僧の女 」
11/10(日) 16:30 1階10列梅丸改め莟玉丈の奴虎蔵(菊畑)、染五郎丈の仔獅子の精(連獅子)も良かったのであるが、それ以上に楽しかったのが時蔵丈のお千代(市松小僧の女)。
(続) pic.twitter.com/IsrAfJvtpK
— Müller_TYO, Zweite (@Mueller_TYO_2) November 10, 2019
10列でも十分近いですね。
15列くらいになると、ちょっと舞台に近いと言えない距離になってきます。
不安な方はオペラグラスを持参してもいいかもですね。
↓1階席16列からの見え方
【8月の観劇・鑑賞メモ その11】
歌舞伎座 八月納涼歌舞伎 第三部
「 #新版雪之丞変化 」
8/16(金) 18:30 1階16列観劇3回目。
ストーリーを理解することは半ば諦め、ひたすら玉三郎丈の踊りと劇中劇を愉しむことに集中。
(続) pic.twitter.com/NY2Y4KtYgb— Müller_TYO, Zweite (@Mueller_TYO_2) August 16, 2019
17列から2等席になってお値段が下がるので、15列や16列はちょっと割高感がある気がしますね・・・。
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後方でも見える?17列~22列
17列は2等最前列。
お得なわりに、前が通路で見やすいですよ~。
しかし、1階席17列目はなかなかゲットできないらしい(;;)
もう少し後方も、
1階席19列、
「見やすくて良かった」
1階席後方、
「全体を真っ直ぐ見渡せ、花道も最後まで見えるのでとても良い」
1階席最後列、
「おかげで花道での六方を最後まで見られてよかった」
など、後方の席でも良い口コミがちらほら。
↓1階席後方からの見え方
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特に、1階席後方は花道がばっちり見えるのがいいですね。
花道が全部見えるのは1階席だけですからね。
ただし、1階席後方は天井が低く(2階席が被さっている)、閉塞感があるという方もいますので、あしからず。
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歌舞伎座 座席見え方 1階席正面 傾斜問題
歌舞伎座の1階席はちょっと問題点があって、それは、、、
という点です。
ちょっと口コミを探してみただけでも、
「1階席は傾斜があまりないので、ちょっと前の方の頭が気になります」
「1階1等席、最悪なのは前の席に『大きな人』が座った場合。舞台はかなり遮られます(;;)」
「大奮発して1階席のセンターブロック後方で観劇。実は見づらいのね。前の人の頭をよけながら見る羽目に」
「せっかくの1階席だったのに、前の席の方が高めに髪を結われていて・・・(泣)。いろいろ見切れてましたー」
「1階席のセンターブロックは前の人の座高次第」
「歌舞伎座1階後方席、ほんと苦痛。前の方の頭が舞台に被って見えない。歌舞伎座は次から上階にすると決意」
「歌舞伎座の1階席って見づらいんだもん。座ったり伏せたりする芝居も多いのに、段差なし&千鳥配置なし」
などなど残念な声が・・・。
せめて千鳥配置(座席が前後互い違い)になっていればいいのですが、歌舞伎座はそうではないので、
「わりと最近できた劇場なのに、なんで千鳥配列じゃないんだろう」
「1階席正面の千鳥配列希望はよく言われてる」
「傾斜が本当にゆる~~~くて、千鳥配置にもなってないから、もう運だね」
という声も(;;)
声が松竹に届いて、千鳥配置に変更になったらいいんですけどね・・・。
ま、それでも、
「初めて歌舞伎座の1階席で見たけど、いやぁ迫力満点!」
とか、
「歌舞伎座1階席、ほんと興奮した! いつも3階だから広いイメージだったけど、こんなに近いんだ!」
と、1階席の迫力や近さを評価する声もあるので、
1階席の臨場感を取るか、視界が開けている上階席を取るか、でしょうかね。
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歌舞伎座 座席見え方 1階席 花道横もおすすめ
一般的に良席とされる席は『とちり席』ですが、花道のすぐ横(右側)も楽しい席のひとつです。
役者さんが花道を出入りするときは花道上で演技するので(7番~の右側を向いて演技するのがほとんど)、間近でみたい人や、演目によって花道上での演技がとてもおもしろい場合(例えば助六とか)は、特におすすめです。
特に2列~6列あたりの花道だと、花道での芝居を真下から見上げる感じで、いいものを見れますよ。
至近距離で、化粧の様子や衣裳の素晴らしさなども、十分堪能することができます。
役者さんによっては、匂いまで香ってくることも。
実際に1階席3列7番に座った方は、
「花道真横で目が♡に(笑)」
と喜んでましたよ。
他にも、
「1階花横に陣取りました。とにかく良い席はそれだけのことがありますね、の連続でした。日頃の憂さが晴れました」
という方も。
↓すぐ横ではないですが、、、花道が近いとこんな見え方です
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↓こちらは1階席17列の花道横
今月二度めの歌舞伎座。
夜の部、1階にて。花道が目の前に。#歌舞伎座#星合世十三團 #成田千本桜 pic.twitter.com/BbenG3rwxT
— Müller_TYO, Erste (@Mueller_TYO) July 12, 2019
目の前を何回も役者さんが通り過ぎていったら、大興奮ですね~。
歌舞伎座 1階席は座席が広い
歌舞伎座の1階席は、上階に比べて座席の幅が広いです。
「普段3階席ばっかりなので、1階席に座ると足がゆったりできてすごくリッチな気持ち」
「1階1等席、前の椅子との間隔が広くて楽ちん。階が上がるごとに狭くなります・・・」
「歌舞伎座の1階席に初めて座ったんですが、席がめっちゃ広い! 3階席なんて膝が前の背もたれにこすり付くんです」
「歌舞伎座は座席空間の快適さと値段が比例します」
席のお値段というのは、舞台までの距離だけではないんですね。
ゆったり座りたい方は、1階席正面、そして次の項の桟敷席がおすすめです。
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歌舞伎座 座席見え方 1階桟敷席
桟敷席は、舞台に向かって左右の壁にそって20席ずつ並んでいます。
座席がゆったりしていて、靴を脱いでくつろぎながら観劇できます。
机もついているので、幕間のお弁当やお茶も優雅にいただけますよ。
1階席よりも一段高いところにあって(花道とほぼ同じ高さ)、見晴らしもいいため、一度は座ってみたいという方も多いはず。
↓この画像の右端に写っている一段高い席が桟敷席です。
歌舞伎座 昼の部久しぶりに1階降りました! pic.twitter.com/mZ7QtaYCHY
— ちゃわん@働きたくないでござる (@tyawan) July 27, 2019
こう見ると、なんとなく審査員席みたいな雰囲気(笑)。
難点は、舞台から少し遠いというところでしょうか。
また、ななめから舞台を見ることになるので、舞台の演技は正直あまり見やすくありません。
特に1番とかの端だと舞台に対する角度がキツくなります。
その分、舞台には近くなりますが。
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歌舞伎座 座席見え方 1階桟敷席(東)
実際に東の桟敷席で見た方は、
「上手の端っこが見えづらい」
と話していました。
「足が不自由とかでなければ、1階席の正面の方がいいかな」
とのことです。
↓1階桟敷席(東)からの見え方
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↑ただ、こうやって見ると、桟敷席は1階席正面より本当に一段高いので、
1階席正面特有の、
というのがなくて良いですね!
ななめから見ることにはなりますが、視界は良好です!
歌舞伎座 座席見え方 1階桟敷席(西)
西の桟敷席も、舞台の見え方は基本的に東の桟敷席と同じです。
ですが、花道の見え方が変わってきます。
西の桟敷席からだと、花道上での演技は近くで見ることができます。
ただし、花道上での演技は、多くの場合、劇場の中央に向かって演技するので、残念ながら西の桟敷席には背を向けることが多くなります(;;)
↓二階席・三階席・幕見からの見え方については、こちらをご覧ください。

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